どうもみなさん、おはこんばんにちは。
ANAのCA採用選考は一時中断、JALは未発表という中ではありますが、
これから各社面接が始まり、自分が面接を通過したり落とされたりすると、
「今回は何名ぐらい通過しているんだろう」
と必ず疑問に思ってくるので、今回は各選考段階における人数推移についてお話しますね。
応募総数は万を超える
エントリー数は例年大体13,000名前後、多いときで15,000-17,000名程度。
さすが人気職種、エントリー数はかなりの数となります。
とはいえ、記念受験もそれなりに多いのでエントリーだけで書類出さないとか、
webテスト未受験等あるので、最終的な有効応募総数としては、大体10,000名弱ぐらい。
ここから書類選考となりますが、書類通過は約7,000名で7割ぐらい。
某掲示板みんなの就〇活動日記では、
「今回の書類全通!?」
とか、
「ES通過しました。今回はほぼ全員通過しているのでは?」
なーんていちいちイラっとする書き込みを必ず見かけますが、
全員通過なんてあり得ませんので一喜一憂しないように。
全員通過したら1次面接一体何人やるんだって話ですから。
でもこれだけ多いと、書類選考に時間がかかること、
一つ一つ丁寧に目を通してなんていられないことがおわかり頂けると思います。
1次選考:グループ面接
1次面接はグループ面接(JALはグループディスカッション含む)
東京・大阪・名古屋・札幌・福岡の5都市で開催され、学生4名、面接官2名で行われます。
1次面接は現場担当者の総合職と客室管理職が担当しますが、
グループ面接ということから一人に長く時間をかけることが出来ないので、
少ない人でたった1問しか質問されなかったということもよくある話。
通過した人によっては、一体何が評価してもらえたのかわからず、
落ちた人は、十分アピール出来ぬまま落とされるので、納得行かない人も多いはずです。
一人でも多く学生と会って話したいと企業は考えていますが、
一方で、長く時間を掛けられないこともあり、致し方なく短く大人数で可能なグループ面接という形式を取っています。
だからこそ、立ち振る舞いや話す仕草など、内容云々よりもそういった部分が重視されがち。
直感的な判断というと言い過ぎですが、たった1問や2問で評価されるとなると、その意味合いが強いということになりますね。
そしてこの1次面接で、約半分の3,500名程度まで絞られます。
勿論、優秀な学生が多ければもっと多く残るし、
逆に優秀な学生が少なければこれより少なくなります。
なので、この数字はあくまでベンチマークであって、
1次通過人数は書類の半分程度と思っておいてください。
< 1次面接の人数推移 >
1次面接受験資格者:約7,000名(書類選考通過者)
1次面接通過人数 :約3,500名
1次面接通過倍率 :約2倍
対応募総数倍率 :約3倍
2次面接:個人面接
2次面接からは個人面接。
ここが最初の大きな関門です。
学生1名に対して面接官2名(多い時で3名)という構成で、
1名に対してしっかり20分ほどの面接時間があります。
20分と聞くと長く思うかもしれませんが、2次は深堀りされるのでホントあっという間。
面接官のタイプによっては、広く浅くたくさん質問する人もいれば、
セオリー通り狭く深く質問してくる人もいるので、どちらであっても対応出来る準備が必要です。
私が新卒のときそうでしたが、1次は通るんですよ。
でもこの2次面接が中々通らず、かなり苦戦したことをよく覚えています。
私の大きな失敗は、なぜか自分に妙な自信があって、面接に向けた準備を全くしなかったこと。
自分は頭の回転が速く、聞かれた質問にその場で適切な回答が出来る。
そんな生意気な考えでいたもんだから、1次は小手先で上手くごまかせても、2次はそこまで甘くはありませんでした(笑)
それに加え、面接で何を話すか暗記していたもんですから、
いざその時になると頭が真っ白になって全く話せず、結局訳の分からない回答をしてしまったり。
暗記がダメな理由は以下を参照してください。
私が経験した様に、1次は想定問答で準備した内容でも戦えますが、2次以降は全く通用しません。
個人面接は時間があるので、面接官は考えながら質問するし、学生にもその場で考えさせるような質問を意図的にするからです。
いくら場慣れしてきたとはいえ、第1志望の面接だとやっぱり緊張するし、
いつもの力が発揮できるとは限りませんから、やっぱり暗記以外の方法が好ましいと思います。
そんな2次面接では、さらに半分の約1,700名程度まで絞られます。
最初の書類選考からは既に8割の学生が落ちており、2次通過者は全体のたった2割。
こう見ると、狭き門ですね。
<2次面接の人数推移>
2次面接受験資格者:約3,500名(1次面接通過者)
2次面接通過人数 :約1,700名
2次面接通過倍率 :約2倍
対応募総数倍率 :約6倍
3次面接:個人面接(最終)
今回最も伝えたかったのはここ。
一般的な最終面接は意思確認というケースが多く、確かに受かったも同然。
でも、CAの最終面接は違います。
初めに言ってしまうと、半分以上落ちます。
1,700名から700名前後まで落とされます。1次2次以上にがっつり落ちてしまうのです。
だから絶対に油断していはいけません(言わなくても油断しないと思いますが)
最終面接で見られるポイントは、人間性と志望の高さ。
志望度の高さ
細かくお話はしませんが、「内定を出す」ことは企業にとって事務手続き上、案外大変なこと。
学生に入社する意思が見えない限り、企業が内定を出すことは基本ありません。
だから最終面接では、改めて志望度の高さをダメ押しすること。
自分はCAになりたい、CAでやりたいことを実現するにはこの会社ではないとダメなんだ。
そういうことを改めて伝えてくださいね。
人間性
この学生はどういう考え方や価値観があって、それがCAとして適切なものか。
自分が乗客だとしてこの学生にサービスされたいか、この学生と一緒に働きたいか、この学生を自分の部下として迎え入れたいか。
大体こんなところを見ています。
特に「一緒に働きたいか」「部下として迎え入れたいか」がポイント。
面接官は全員管理職(部長など)で、目の前にいる学生は、将来自分の部下になり得る人。
管理職といっても様々なので特別「人を見るプロ」というわけではありませんが、
学生が自分の部下になることをイメージし、その面接官なりの価値観・尺度で学生を評価します。
勿論、統一された評価軸というのはありますが、そんなのあって無いようなもの。
最終的な合否判断は完全に面接官の裁量に委ねられています。
そうなると、合う合わないという話が出てきて、面接官との相性が非常に重要になります。
これは最終面接に限った話ではありませんが、自分と同じ人間性や価値観を持つ面接官であれば、合格確率はぐっと高まり、
逆に、自分と合わない面接官であれば、かなりハードルは高くなってしまいます。
仲の良い友人を想像してください。
自分と気が合う人、自分と同じ匂いのする人がほとんどじゃないですか?
面接もそれと同じ。
面接は運?
時々、面接は「運だ」
そう言う人いませんか?
実は私もその通りだと思います。
「運」は確実に影響していると思います。
内定するかしないか、これを大きく左右する要素の一つは面接官との相性。
そして、どういう面接官が自分の面接を担当するか、これは完全に「運」です。
(こんなこと言うと、アイディアリストから嫌われるかもしれませんが)
学生の評価を全く考慮せずアサインしているかというと、必ずしもその限りではありませんが、
基本的にはランダムでアサインされ、その点については企業側も特別配慮はありません。
自分ではどうすることも出来ない領域なので、気にするだけ無駄です。
皆さんは一生懸命やるだけなので、運が関係しようとしていまいと、関係のないことです。
だけど、上手くいかないとき、「運」の責任にすることは出来ます。
今後就職活動を行う上で、必ず心が折れるタイミングが来ます。
どうやっても上手くいかないし、どんなに試行錯誤しても報われない。
そんなことが続くと、もう何もしたくなくなるんですよね。
エントリーしなきゃいけないけど手が進まない。
面接受けても「どうせ落ちるし」ってへそ曲げて受けるもんだから、やっぱり落ちる。
そしてまた負のサイクルに陥る。
就職活動って、気持ちのコントロールがとても大事。
面接に運の要素があるのであれば、上手くいかなかったとき、それはもう「運」のせいにすればいいんですよ。
面接で上手くいかなかったのは、面接官との相性が悪かったから。
運悪く自分と相性の悪い面接官が来ちゃったから。
そう思うことで気持ちがコントロールできるなら、積極的に取り入れるべき。
実際問題、運は面接に大いに影響するし、そういう考え方は決して間違っていませんから。
落ち込んでいる間も選考はどんどん進んでいきます。
エントリーの締め切りも迫ってきます。
吹っ切れたとき、なぜあの時そんなことで落ち込んでいたんだって後悔する前に、
今の内から気持ちをコントロールする術を身に付けておいてください。
ただし、面接終了後は、受かっても落ちても、しっかり復習だけはしてくださいね。
最終面接通過人数 :約700名
最終面接通過倍率 :約2倍
対応募総数倍率 :約6倍
まとめ
人数推移から少し話が脱線してしまいましたが、
CAのエントリー総数10,000名に対し、内定者は700名前後。
倍率にして14倍弱。
倍率だけ見ると、ちょっと気が遠くなりませんか?
10,000名の内の700名か…受かるのかな…って。
安心してください。みんなまずはそうやって自信を喪失することから始まります。
自分なんかが受かるわけないって。
でも面接は合格か不合格、二択しかありません。
つまり、2分の1
しかもこれがたった3回しかないわけですから、
2分の1×3で、6分の1。
単純に確率だけ見れば、16.6%の確率でCAになれるわけです!
そう考えると、少しは光が見えませんか?
10,000名→7,000名→3,500名→1,700名、人数多くて気が遠くなる。
いやいや、そんなの関係ありません。
受かるか落ちるか、皆さんにとってはこの二択だけ。
今回は参考までに人数の推移についてお話はしましたが、
そんなこと関係なく、受かるか落ちるか、ただそれだけを考えてください。
会場はパシフィコ横浜、大フロアをいくつも貸し切って受験します。
あまりの人数の多さに、パシフィコ横浜自体を貸し切っているんじゃないかと思うぐらいで、正直、そこで心が折れてしまいました。そうやって筆記試験に臨む前からモチベーションが大きく低下してしまい、
試験に集中して取り組めず、呆然としながら帰宅したことをよく覚えています。
ですが、運よく筆記試験を通過し赤坂の本社オフィスで面接出来るとなったとき、
学生の数に対しての確率ではなく、受かるか落ちるか、その二択しかないんだって考え方に切り替えることで、最終的に内定まで辿り着くことが出来ました。
ちなみに、博報堂は数十名しか採用しないので、エントリー数に対する倍率は大体100倍ぐらい。確率にして、1%前後(笑)
そんな数字見たら、誰だってやる気なくしますよ。普通。
それでも内定がもらえたのは、気持ちの持ち方、考え方を変えたこと。
全体の1%しか内定出ないじゃん…そう考えていたら、間違いなく内定は貰えていなかったと思います。
気持ちの持ち方を前向きに捉えることで、面接での受け答えに自信が持てるようになったし、
何より面接中に少しぐらい失敗しても、そこで諦めず、食い下がることが出来たことが大きかった。
そういう姿勢から熱意が面接官に伝わったのだと思います。
気持ちの持ち方について、良い勉強をさせられた経験でした。