どうもみなさん、おはこんばんにちは。
JAL/ANAが2021年度新卒採用を一時中断しましたが、
時期が時期なだけに、再開を待って就職浪人するか、
或いは、とりあえずどこかの企業に就職して社会人として働くか。
判断に迷っている方も多いのではないでしょうか。
ただこの就職浪人、当然デメリットもありますので、
そこのところをしっかり見極めた上で決断しましょう。
企業からどんな目で見られるか、デメリットに焦点を当ててお話します。
就職浪人とは?
単刀直入に言うと、
或いは、第一志望の企業にどうしても就職したい学生が、翌年に再度新卒として就職活動を行うこと。
なぜ浪人するか、それは”新卒である”ことがキーになります(俗に言う新卒カード)
相変わらず日本社会では”新卒” であることが重要な意味を持っていて、
プロパー(新卒で入社した社員)であることが出世の大前提ということが多々あります。
外様(転職者)は信用されない文化なんですよね、三菱グループなんか特にそう。
又、新卒は全員一律学生なので、評価内容は実績よりもポテンシャルに比重が大きく置かれます。
つまり、全員同じスタートラインから「よーいドン」って競争になるので、
一般的には中途採用よりも難易度が低いとも言えます。採用数も新卒の方が多いですからね。
そんなことから、”新卒”にこだわる学生が多く、就職浪人という決断に至るのです。
就職浪人は一見合理的な判断に思えるかもしれませんが、
第一志望の企業に就職するという目先のゴールだけではなく、先々を見据えた判断が重要です。
就職浪人のデメリットとは?
メリットは、もう一度新卒として就職活動が出来ること。
では、デメリットは一体何でしょうか。
1年間という期間の持つ意味
就職浪人は、大学受験における浪人とはワケが違います。
大学受験であれば「あーそうですか」で終わりますが、就職はそうはいきません。
- なぜ浪人という決断をしたのか
- 1年間の浪人期間中、どう過ごし何を得たか
- 1年前の自分と比べて何がどの様に改善されたか
など、細かく問われること必至。
そして何より辛いのは、就職浪人をした人は1年他の新卒よりも歳をとるわけで、
当然ながら他の新卒よりも求められるハードルが高くなります。
つまり、他の学生よりも1年多く人生経験があることで、より高い能力を求められます。
これが1年という期間の持つ意味。
勿論この1年の過ごし方次第で良くも悪くもなりますが、間違いなく他の新卒よりも求められる水準が高くなることは覚悟しておいてください。
就職浪人はお金がかかる
就職浪人をするからには、1年前よりも成長した自分であることが必要不可欠。
- 前回の就職活動ではなぜ失敗したか
- 前回から何がどう改善したか
こんな理屈や分析だけでは不十分。
1年前を比べて何が出来るようになったか、人間としてどう成長したか。
こんな視点で、自分を成長させられる新たな経験が必要です。
そうなると、積極的に新たな領域に飛び込む必要があるし、当然お金も必要です。
家に閉じこもって企業研究をしていたり、アルバイトに明け暮れる様な生活では到底不可能。
学生によってはわざと留年したり、休学する人もいますが、更にお金が必要になりますよね。
親にも迷惑掛けるので、コスパが悪い。
就職浪人を成功させる唯一の方法
じゃあどうすれば良いかというお話になりますが、
まず就職浪人そのものには、今お話したデメリットを上回るメリットはありません。
ただ、過ごし方次第で逆に大きなアピールにもなり得ます。
それを可能にするのが、
留学
語学留学も良いですが、それよりも異文化理解、多様性を受け入れることを目的に、
1年間、海外で生活すること。出来ればアジア圏以外の日本と異なる文化を持つ国で。
CAに限らず、社会人としてこれから組織の中で働く上で、必ずや異なる文化/習慣を持つ人と働くことになります。
異なる価値観を持つ人と一緒に働きながら、互いの違いを認識し、互いに違いを受け入れることで組織が上手く回るのです。
日本人だけならまだしも、外国人がいると文化の違いに面食らうことも少なくありませんが、
異なる価値観や考え方を受け入れる大切さを知っておくことは、企業という組織の中で働く上で大きな武器になります。
“グローバル化” という言葉は長く言われ続けていますが、
本当の意味でグローバル化が進んだ日系企業はそう多くなく、グローバル化された人材はどの企業も欲しがるもの。
グローバル化は、多様性を受け入れることから始まります。
自分だけが全てじゃない、自分が常に正しいわけではない。
人生いろいろ、人もいろいろ。
日本では中々得られにくいそういう考え方を学びに、是非留学に行ってもらいたい。
その大切さを身を以て知ることは、社会人として働くためだけでなく、人として大きな財産になりますから。
採用面接でよく見かける留学経験
CAの採用面接に来る学生は、留学経験の有る方はかなり多い。。
ただし、実際はわずか1か月だったり、2か月といった短期の場合がほとんどで、
外国人と仲良く飲みに行きました、お出かけしました程度のもの。
それは留学とは言いません。
留学ではなく、語学研修という名のお遊び旅行。
正直、1か月2か月行っただけでは何も得ることは出来ません。
異文化を学ぶ前に帰国することになるし、語学も習得出来ず、ただお金がかかるだけ。
或いは、ただ異文化に”触れる”だけで終わってしまいます。
就職浪人をする方にとって、それでは不十分。
異文化や多様性を受け入れることがなぜ必要か。
異国で苦労を伴い身を以て経験することで、異文化理解の大切さを正しく理解し、
その後の人生に活かすことが出来る様になり、本当の意味でグローバル化された人材と言うことが出来ます。
それを可能にするのが1年という期間(理想は2年)
仮に就職活動に失敗し、やむを得ず浪人することになったとしても、
留学するために就職しませんでしたと言えば、それ以上不必要に突っ込まれることはありません。
- 前回はなぜ失敗したのか
- 前回から何が改善されたか
こんな面倒臭いことも聞かれません。
失敗したことは自分の記憶から消して、最初から就職活動なんてなかったことに出来るのです。
だから就職浪人をする上で、留学はベストな判断であると私は考えています。
お金はかかりますが、それに見合うだけの効果は間違いなくあります。
勿論、ただ海外で生活する、留学するだけではなく、
しっかりとした目的意識を持つことが必要不可欠であることは言うまでもありません。
留学以外の選択肢
個人的な見解ですが、留学以外の選択肢はないと言ってもいい。
留学しない、出来ないのであれば、社会人として働くべき。
社会人として給料をもらいながら働くことの方が、得るものが大きいからです。
働きながら転職活動をするという大変さはありますが、
毎月給料をもらうことにより経済的な余裕が生まれます。
経済的な余裕が生まれれば、焦って自分の夢を追う必要がなくなり、
チャンスに備え自己啓発に勤しむことが可能となり、より望ましい形でチャレンジ出来る様になります。
安易な就職浪人ほど、時間を無駄にするものはありません。
1年間という時間は、20代の皆さんにとっては思っている以上に貴重な時間。
目先の入りたい企業、就きたい職業に囚われず、
人生という長いスパンで考えてみてください。
就職浪人に対する企業の評価
受け取り方は人それぞれですが、就職浪人という言葉だけで捉えると、
- どの企業にも採用されなかった学生
- 優秀ではない学生
こんな感じでネガティブな見方になりがち。
勿論、浪人中の過ごし方次第なので一概には言えませんが、そういった見方を払拭出来るだけのアピールが必要です。
少なくとも、就職浪人と聞いて良いイメージを持つ企業がないことは確かです。
まとめ
何度も言いますが、20代の1年間はとても貴重です。
安易な気持ちで就職浪人してしまうぐらいであれば、留学してください。
留学出来ないのであれば、まずは社会人として働き、経験を積んでください。
コロナによって、CAの新卒採用がいつ再開されるかわかりません。
3年も4年もというわけではないと思いますが、仮に採用再開されたとしても、採用人数はかなり限られたものとなるはずです。
例年よりも狭き門となるCAにこだわるあまり、自身のキャリアを毀損させてしまうよりも、
少しでも早く社会人として働き、次のチャンスに備え自分を成長させることの方が、余程CAへの早道となります。
また、社会人として働く過程でCA以外により自分に適した仕事・職種に出会うかもしれません。
自分を見つめなおす良い機会だと思って、前向きに捉えてみてください。
むしろ他の職業を経験し、少し回り道をしてからCAになるほうが、より魅力的なCAになれることだって大いにあり得ますから。
CAになるチャンスは、何も新卒一回きりというわけではありませんからね。