どうもみなさん、おはこんばんにちは。
1次面接を控えた今出来ること、続きをお話していきます。
絶対にやってはいけないこと
これから面接を受けていく上で、絶対にやってはいけないことがあります。
それは、
面接で話す内容を暗記すること
例えば、自己PRや志望動機などの基本的な内容に加え、
面接で想定される質問を事前に選定し、それに対する回答内容を事前に暗記することを指します。
至って普遍的なことですが、実際に面接を行う上でやってしまう人があまりに多いので、改めてお伝えしておきます。
ダメな理由は二つ。
- どうせ忘れる
- ロボットと話す感じになる
暗記は忘れるもの
暗記の問題点は、暗記した内容が飛んでしまったとき、リカバリーが出来ないことです。
受験の試験会場であれば頭が真っ白になっても、冷静に思い出す時間的猶予はあります。
でも、面接にはありません。あっても数十秒だけ。
じゃあその数十秒で思い出せるかというと、これもまた無理。
極度の緊張状態と待たせてはいけないという焦りから、正常に思考が働く状態ではありません。
また、他の学生の時間を奪っているという申し訳なさも相まって、最終的に「ごめんなさい」と謝って飛ばしてもらう、
或いは、支離滅裂な回答で終わってしまうケースを何人も見てきました。
そうなると「もうダメだ…」と諦めモードになってしまい、以降本来のパフォーマンスを全く発揮出来ず、
結果、面接で落ちるという悪循環に陥ってしまいます。
まるでロボットと話しているかのよう
暗記しているかどうか見極めるには、話すその姿を見れば一目瞭然。
全員が天を仰ぎながら、何かを一生懸命思い出す様に途切れ途切れ話し、最後は尻すぼみ。
残念ですが、そんな学生の作られた言葉には、もはや何の説得力もありません。
全く響かず、嘘をついていないか、本当の姿は何か、そういったネガティブな方向性の質問になってしまいます。
CAとして内定を勝ち取る。
その為には志望動機がしっかり説得力あることは当然ですが、それよりも大事なことは、
言葉の重み
覚えてきたセリフではなく、自分の言葉で語れているか。
言葉に熱量はあるか、話すときの目配り、目力はあるか、相手に伝えようとしているか。
内容も大事ですが、そういった要素でCAの本気度・熱意が伝わってくるのです。
仮に内心ではメラメラ燃える意欲があっても、聞き手が感じなければ意味がありません。
本気でCAを目指す強い意志があるのであれば、言葉にも相応の重み・熱量が表れるはずです。
決して付け焼刃の暗記で乗り越えようなんて発想にはならないはずです。
女優になれ。
何度かお話した内容ですよね。
どうやって自分の言葉で話せるようになるかは後述するとして、言葉に力を込めろ、熱量を持って話せ。
そんな抽象的なことを言われても、性格は人それぞれだから得手不得手がありますよね。
積極的な人、元から声質が強い人、落ち着いた人、アピールが苦手な人、色々な性格の人がいるはずです。
個性なので致し方ないと部分は思いますが、
どんなに落ち着いた人、どんなにアピールが苦手な人も、CAを志望する意欲の強さを、
はっきりと明瞭に、面接官に伝えなければなりません。
普段のように落ち着いた様子で淡々と話す、それで熱意は伝わりますでしょうか?
どちらかと言うと私も熱くなるのは嫌いでした。
出来るだけ大きな声で話したくないし、頑張っている自分を見られるのも嫌い。
普段通り、冷静で、落ち着いて、理路整然と話す。そんなタイプでした。
だから新卒のときに第一志望の企業に入れなかったし、転職でも中々上手く行かなかった。
でも試行錯誤しながらこれまでの方針を大きく転換し、何を話すかだけではなく、どう話すか。
ここをしっかり改善したこと、これがJAL/ANAという大手エアラインに転職出来た理由だと思っています。
以前メラビアンの法則についてお話しましたが、
キラキラした目と力強い大きな声で「CAになりたいです」と言う人
どっちを採用したいと思うでしょうか。
面接官の立場になって考えてみれば、すぐに答えは分かると思います。
暗記に頼らないやり方とは?
先ほどお話したように、想定問答を全て暗記することは余程の超暗記マシン以外、絶対にダメ。
でも、何もせずに面接に臨むのは心配ですよね。
ということで、面接に向けた準備としてのアドバイスは、
要点だけを暗記し、話の展開は実践で養う。
以下の図を見てください。
例えば「自己PR」であれば、アルバイトの〇〇というエピソードを話す。
いつどんな質問が飛んできても、その質問に対応した大まかな回答を引き出しからすぐに取り出せるように、
要点・概要だけ暗記しておきます。
そして当然、そのエピソードを具体的に説明する必要がありますが、そのためには、
実践経験を積むこと。
話を上手く展開出来るコツ、そんなものは存在せず、実践経験を積むしかありません。
付け焼刃の理論では出来ず、頭ではわかっていても、口から「生きた言葉」は出てきません。
実践を数多く経験し、どういう話の組み立て方をすれば面接官が納得してくれるか、
何度も同じエピソードを話し試行錯誤して初めて、上手く話が出来るようになります。
しかも、その時には意識せずとも、何を話せばよいか、自ずと内容を覚えています。
想定質問と回答したいエピソードの概要・要点を紐づけておく。
概要・要点まで引っ張り出すことが出来れば、あとは実践経験によって、意識せずとも自然と上手く話せるようになります。
本来であれば、第一志望であるJAL/ANAのCA採用選考までの間に、少しでも多く面接を経験し、
話の組み立てを錬成して頂きたいのですが、この直前期ではもうそれは叶いません。
変わりに、模擬面接でも良いので他の誰かと面接を行ってください。
友達でも家族でも誰でも構いません。
必ず誰かに面接官として自分を評価してもらい、客観的なフィードバックをもらってください。
そして、本番まで少しでも内容をブラッシュアップさせてください。
ぶつぶつ独り言を言うだけでは、結果それは暗記に終始してしまいます。
他の誰かに面接官をやってもらい、フィードバックをもらう。ここが大事です。
落語家がなぜあんなに台本も見ずに上手く話せるかご存知ですか?
暗記しているからではありません。
血の滲むほど繰り返し練習し、失敗を経験しながら作り上げたものです。
話したい内容をサラッと覚えて、簡単にアウトプット出来る。
人前で上手に話すことは、そんな簡単には出来ません。
覚えることを目的とせず、何が面接官に刺さるか、何が刺さらないのか。
この視点を持って繰り返し練習すれば、暗記は自然と出来るもの。意識して行うことではありません。
間違っても、面接で話す内容を暗記することが面接に向けた準備ではありませんからね。
まとめ
直前期にやることとして、これまで二回に分けてお話しました。
- キャラクターを統一させる
- 要点だけ暗記し、模擬面接で話の組み立て方を練習する
くどいようですが、この二つに共通することは、
いずれも「何を話すか」ではなく「どう話すか」ということ。
「どう話すか」は、声の強さ・目配り・目力に加え、どの様に話を展開させるかということです。
志望動機で何を話そう、実現したいことで何を話そう。
そうやって心配になる気持ちは痛いほどわかります。
でも心配になるのは、単純に経験が足りないからです。
ウソだと思うかもしれませんが、多くの面接をこなしていくと、
面接慣れして次第に全く緊張しなくなり、
「何を聞かれても答えられる」
不思議とそう思うようになります。
そうなると強いですよ。
自分の経験について自信を持って話せるようになるし、
何より暗記に頼らなくても、自分自身の生きた言葉で説明出来るようになりますから。
定まった自分なりの「型」が出来ているので応用も効き、
面接官の聞き方に応じて表現を変えてみたり、他のアピールポイントと絡ませて答えたり、
どんどん工夫を重ねることで良い循環になっていきます。
自分のことは自分が一番理解している。
でも、突然自分のことをわかりやすく説明しろと言われても、誰だって上手く出来ません。
だから、上手く説明出来るまで練習する。
自分の想いを自分の言葉で語れるぐらい練習する。
これが面接における準備、私はそう考えています。
「緊張してないよね?」と聞かれるかもしれませんが(私は頻繁に言われました)、
そこは女優として緊張する素振りを見せておけば問題ありません。