どうもみなさん、おはこんばんにちは。
仕事が忙しくてしばらく更新を怠ってしまいましたが、その間に色々と情報のアップデートがありましたね。
昨年2月頃からコロナが始まり、かれこれもう1年が経とうとしていますが、相変わらずコロナ収束の兆しは一向に見えてきません。むしろ新種だとかで悪化する一方で、再度緊急事態宣言が発令されたり。
少し前まで、海外は感染者多くて大変だなー、なんて人ごとに思っていたら日本も感染者が劇的に増えてきて、本当にこんなんでオリンピック出来るんですかねー
既にほぼほぼ中止なんて話は出てますけど。
とはいっても、コロナはいつか必ず収束し、採用活動も再開されます。
そこで今回は少し先走った話になりますが、採用が再開されたときの話を少しばかりしようかと。
最後に今後の客室乗務員の採用活動の見通しをお話しするので、もしよければ最後まで読んでみてください。
誤った情報に惑わされない
突然ですが、このコロナ禍、皆さんはどう過ごしていますか?
色々とやるべきこと、取り組むべきことは色々あるかと思いますが、
実際、ネットにこんな記事が挙がっていました。
https://ca-media.jp/business/report1980/
■CAになってから慌てないために!CA募集の無い今だからこそやっておきたいこと
内容としては、たった乗務歴4年程度の元外資系客室乗務員である筆者が、
CAになってから慌ててやったこと、事前に準備しておけばよかったと思うことがまとめられています。
要は、採用の無い今の内にやるべきことは何かってこと。
客室乗務員の採用面接についての考察は人それぞれなので、ああだこうだ他人を批判することはしたくないし、
するべきではないのですが、この記事を読んだ人が間違った準備をして損をしないように、ここで明確に否定しておきたい。
マジでどうでもいい。
TOEICとかソムリエとか秘書検定とか世界遺産検定とかほくろの除去とか整体とか、
余りに的外れ過ぎて笑いが出るレベル
こういうの見ると、
「ああ、採用する側に携わったことないんだな。何も考えず自分の主観や感想を言っているだけなんだな」
ってつくづく思います。
最近こういう間違った中身ペラペラな主観を、さも正解かのように堂々と披露する自称元CAブロガーが多くてとても腹が立ってるんですよね。
お金稼ぎしたいのかもしれませんが、よくもまあこんな根拠のないこと平気で言えるなと。
何も知らない人が見て、
そう信じて取り組んで、結果落ちたらどうすんですかね
自己責任とか、能力不足、準備不足とでも言うんでしょうかね
資格については”あったらいいな、出来たらいいな” で捉えておいてください。
本当にやるべきことはそこじゃなくて、もっと本質的なところ
皆さんは客室乗務員を目指すのであって、
何も現時点で客室乗務員として活躍出来る様になっておく必要はありません。
- 資格の有無で採用可否が判断されるなら面接はいりません
- 客室乗務員への意欲、志望度を評価するのは、資格の有無ではありません
- 客室乗務員として求められるスキルは、入社してから行われる訓練で必要十分
もっと違うことに時間を費やすべき。こんな情報に惑わされないように。
採用再開後の面接で大事なポイント
じゃあどーすんの?ってところですが、その前に大事なポイントを一つ
このコロナ禍、客室乗務員を志望する者としてどう過ごしていたか、何に取り組んできたかが大事なポイントになることは間違いありません。
コロナによって航空業界を取り巻く環境は大きく様変わりし、今航空業界は岐路に立たされています。
このまま何もせず倒産するか、航空運送事業に囚われず新たな事業開拓に乗り出すか。
そこでエアラインは、まず社内について見直しを行い、費用削減、投資抑制、業務効率化を図っています。
そして更に、航空運送事業の限界から、将来を見据え、客室乗務員など日本でブランド価値のある社員を他業種に出向させ、様々な経験を積ませることで新規事業への進出を検討しています。
そうやって企業が会社の存亡を賭け戦略を立案し実行する中で、
客室乗務員を目指す皆さんが、このコロナ禍、客室乗務員になるために何に取り組んできたかについてエアラインが関心を持つことは、至って通常なことだと思いませんか?
採用再開時、そこが大切なポイントになることはよく覚えておいてください。
コロナ禍に取り組むべきこと
ではそれを踏まえてどうするべきか、何に優先して取り組むべきか。
色々と意見はあると思いますが、このコロナ禍で私が最もやっておくべきことだと思うのは、
自分自身についてよく考える時間を持つこと。
何を今更って感じですよね。簡単に言うと自己分析ですが、ちょっとテイストは違う。
具体的にもう少し踏み込んで言うと、
- 自分自身はどんな人間か理解を深める
- 自身を取り巻く環境を踏まえ、将来について考える
- エアラインが苦境に喘ぐ中で、なぜ敢えて厳しい業界を志望するのか
- そこまでしてあなたを客室乗務員に突き動かす要因は何か
- 客室乗務員になって何を実現させたいか
こんな感じ。とにかくこれを徹底的にやって、考えて。
既に一通り出来ている人もいるかと思いますが、もう一度考えてください。
内容のクオリティーを上げ、確固たるものにしてください。
自分自身はどんな人間か理解を深めるというのは、例えば、
- これまでの経験を振り返り、自分自身はどういう人間だと思う?
- 石橋を叩いて渡る?走りながら考える?なぜそうだと思う?
- 自分に向いている仕事は何?なぜそう思う?どんな能力が活かせると思う?
- 大事にしている考え方、働く上で大切にしている信念
あらゆる視点で考える。大切なのは、自分はどう思うか意見をはっきり持つこと。
どんな人間か徹底的に考えた上で、次は、自分が希望する進路が置かれた環境をどう思うか。
- 航空業界は今厳しいけど、なぜ厳しい?
- 自分が経営者だったらどうする?どうすればより良いと思う?
- 航空業界のリスクって何?今後どうなると思う?
- 航空業界が世の中に与える影響って何?どういう点で貢献出来る?
- その中でなぜわざわざ航空業界?
- なぜ客室乗務員?世の中にどういう貢献が出来る?何がやりたい?
自分自身のことだけではなく、業界や職種を取り巻く環境(リスク)もよく理解し、
その上で実現させたいこと、チャレンジしたいこととなれば、説得力も出てきます。
ここが説得力あるかないかで、合格確率はかなり変わってきます。
というか、面接なんてものは、いかにして面接官を納得させられるかの勝負。
「ふーん、そうなんだ」って腑に落ちれば勝ち
理由は先ほどお話した通り、コロナによって面接官としての関心が高く、特に重視されるポイントになるからというのに加え、
就職活動で当たり前にやることとはいえ、出来ていない人があまりに多いからです。
コロナによって人生を狂わされた人も多いと思いますが、
コロナが収束したとしても、コロナがなかったとしても、
自分自身の人間性をきちんと理解し、希望進路の環境や自身の将来について考えられていることは、客室乗務員である前に、一人の人間としてあるべき素養。
「ただただ客室乗務員になりたい、子供の頃からの夢を実現させたい」
そんなことは通用しません。
どれだけ素晴らしい資格を持っていたとしても、この要素が欠如した人は絶対に採用されることはありません。
特にコロナということからも、”客室乗務員である前に” という考え方はとても重要になってきます。
俯瞰的な視点、大局的に考える
採用面接では、1日大体100名弱の方を面接しますが、
先ほどの5項目がしっかり考えられている人、自分の言葉で明確に説明し、腑に落ちる内容だなという人は、ほんの2-3名程度
残り9割以上の方は、これまでの経験をただひたすらに主観的に羅列し、
強引に客室乗務員に話を繋げ、客室乗務員としての適性をアピールすることに終始します。
当たり前なことでも、出来ていない人って本当に多いんですよ。
面接に来ているのですから、客室乗務員への皆さんの志望度が高いことはわかっています。
それと同時に、その志望動機はあの手この手で脚色され、誰かの受け売りになっている可能性があることもこちらはよく理解しています。
先ほどお話した5項目がきちんと出来ていれば、
強みとか弱みとか客室乗務員の志望動機とか、なぜ旅行会社じゃなくて航空業界なの?とか、
想定外の質問をされたとしても、自分自身のことさえよく理解していれば、軸のブレない一貫した回答になるはずです。
日頃から考える習慣が出来ていれば、そういう質問にも瞬発力高く応えられるし、
逆に日頃から自分の頭で考えることをせず、誰かの受け売り、
若しくは、回答内容を事前に暗記し、暗記した内容を機械のように話そうとしているようでは、いつまでも成功することはありません。
このコロナを機に面接や面接までの準備に対する発想を変え、大局的な視点で考えるようにしてみてください。
何でもコロナ、と言えば良いわけではありませんが、
それだけコロナによる世の中への影響は強く、受験者に求められる素質など、採用面接に与える影響も少なくありません。
きっとこれまで以上に、人間としての考え方や価値観がどういうものか、ということが重要視される傾向にあると考えています。
終わりに
ちょっと回りくどくなってしまいましたが、
このコロナ禍、皆さんが優先して取り組むべきことは、”考える”こと。具体的には、先ほど挙げた5項目をしっかり用意すること。
資格を取ることが”悪”とは言っていません。
ただ、今やるべき優先順位を考え、最も効果的な準備をしておくべきと言っているだけ。
資格という目に見えるニンジンを得ることが出来れば、なんだかやった感を得ることが出来るかもしれませんが、
最も怖いのは、それによって準備出来たと誤認し、準備不足のまま面接に臨むこと。
再開後の採用数はかなり限定的になることが予想されます。
どの様な採用形態になるかはわかりませんが、例年よりも狭き門になること必至
チャンスが少なくこれまで以上に狭き門となる客室乗務員採用
一度キリのチャンスと思って、今やるべきことを徹底的に後悔なく行ってください。
コロナによって、客室乗務員を志望する皆さんの覚悟や決意が、いま試されています。
2022年度以降採用について
確定した情報ではなく、あくまで見通しであることを理解した上で聞いてください。
今後のコロナの状況によっていかようにも変わるものですからね。
確定した情報ではないのであれば、読みたくないという方はここでブラウザバックを。
今後の見通し
非常に残念なお話ですが、2022年と2023年については、
採用活動を行わない可能性が非常に高い状況です。
具体的な話はまだお伝え出来ないのですが、コロナによる影響が大きく、
計画上はそういうスタンスでいるということだと思ってください。
またこれは推測ですが、
何もコロナによる影響だけでなく、オリンピック終了も関係しているはず。
これまでエアラインは、政府が謳う訪日外国人の増加、特にオリンピック開催ということで大きく路線を拡大し、路線拡大と共に、客室乗務員を年間1,000名ほど採用するなど、大量採用の時代でした。
訪日外国人増加は今後も継続的に取り組まれていきますが、オリンピック終了に伴い、一旦ピークアウトすることから、
そこにコロナも相まって、航空需要減少により、従来の様に客室乗務員を積極的に採用する必要がありません。
また、客室乗務員の離職率も低いことからも、客室乗務員の数が大量に余っている状態です。
こんな状況がいつまで続くかわからず、
新卒採用を向かえる方にとっては本当に残念な日々ですが、採用再開のその時に備え、今出来ることに取り組みましょう。
単純なことですが、本当に大事なことです。
久しぶりのブログで言いたいこと言い、話がちぐはぐになってしまいましたが、今回はこの辺で。