CA採用選考で他の人と差別化出来るスキルについてお話します。一般的なものから抽象的なものまで。対象は既卒者です。
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【既卒編】CA採用で目立つスキルを紹介!その①

CA

どうもみなさん、おはこんばんにちは。もちおです。

みなさんは体調大丈夫ですか?
一日に多くの乗客にサービスするCAはコロナウイルスに感染するリスクは相当高いと思いますが、今のところ特に何も起きていません。
外資系ならもっと露骨に接触を避けるんでしょうけど、そんなことが出来ない日系はこんなとき大変ですよね。

さて、CAとして持っていたら実務的に役に立つスキルについてぴょんすから記事がありましたが、私からは、採用面接時に持っていたら役に立つ、他の受験生と差別化出来るスキルについてお話しようと思います。
要は、これ持ってたら目立つし差別化出来るよってこと。

当たり前な内容も含みますが、ぱらぱらっと紹介していきますので、ライトな感じで気楽に見てください。既卒を対象として2回に分けてお話します。

【CAが教える】持っていたら役に立つスキルは?

語学力は唯一無二

語学ほど強みになるものはありません。
少し前まではCAに語学力は必要、とは言いながらも、正直あまり重要視していませんでしたが、最近はかなり重要視するようになっていて、その傾向は今後間違いなく強くなっていきます。

そして恐らく今後採用選考において、ボーダーが上がることも恐らく時間の問題。
現状、語学力をアピール出来る資格と言えばTOEIC一択ですが、語学力をアピールしたいなら900点は欲しいところ。
CAに求められるスコアは600点と一般的によく言いますが、それはあくまでCAとして必要最低限のレベルであって、600点だと何のアピールにもなりません。

面接の場でよくやってしまうミスが、TOEIC600点ほどしかないのに、語学力をアピールしてしまうというもの。これは面接官からすると「世間知らず」としか思われないので辞めましょう。
語学をアピール出来るのは少なくともTOEIC900点以上から、若しくは後述する相応の実務経験を持っている方だけにしてください。

語学力のアピールでTOEICスコアを書くなら、900点以上から

ということから、600点未達の方はESに記載しないほうが良いことになります。
500点近辺にもかかわらずESに記載されている方もよく見かけますが、逆に語学力がないことを自ら露呈してしまうことになりますので、絶対に辞めましょう。

もしスコアがないことについて聞かれたら、今はスコアを持っていないけど、これから一生懸命勉強して取得していくという向上心をアピールすることでかわしてください。

加えて気を付けなければならないのは、時々英検やベネッセがやっているよくわからない資格を持っている方がいますが、正直論外。
そんな資格でアピールされても語学力がイメージできないし、TOEICだと点数低いからわざわざそんなよくわからない資格取ったの?って思う面接官もいます(私じゃないです笑)

英語力の証明はTOEIC、これがグローバルスタンダード。

英語力の証明はTOEICだけに限らない

TOEICスコアがあればわかりやすい形で英語力を証明することが出来ます。
あるに越したことはありませんが、特に無くても語学力を証明することは可能で、それは英語での実務経験がある場合。

例えば、私がこれまで面接してきた中で感心したのは、

・海外の大学で開催された弁論大会で優勝した
・海外の大使館で秘書の仕事をしていた
・海外に10年住んでいた
・海外の大学を卒業した
・国連で働いていた

などですかね。それも中々経験出来ることではないし、英語力がないと務まらない内容なので、語学力を十分に証明しています。

非日系旅客からのサービス評価向上は、JAL/ANA問わず国内エアラインにとって大きな課題となっています。
今後語学堪能なCAはより一層重宝されますし、既に相応の語学力を有した方は間違いなく大きなアドバンテージとなるでしょう。
もし実務経験がある方は、それを前面に出してアピールしてください。間違いなく差別化できるはずです。

まとめ
①英語の資格はTOEIC一択
②語学力アピールはTOEIC900点以上、或いは、英語による相応の実務経験が必要
③TOEIC600点以下はESに記載せず、語学以外の面でアピールする

看護系はCAへの適性が最もある?

いつも言うことですが、CAは何も乗客にサービスするだけの職業ではありません。
緊急事態に対応する保安要員としての他、他にもいくつかの役割があります。

中でも個人的にとても貴重だと感じるのは、看護系資格を持ったCA

もし自分が乗務していて、航行中に急病人が発生したとき、同乗CAに元看護士がいたら。
相当心強くないですか?こういう事態の時って、どれだけ訓練していてもそう頻繁に遭遇するわけではないし、頭ではわかっていても人って中々動けないもの。
もちろんそんなことじゃCAとしてダメなんですが、医者がいない状況で緊急着陸するまでに応急処置することが出来たら、急病人の生存率は大きく上がるでしょうし、本当に頼りになると思うんです。

看護系資格はCA向き

主観ですが、看護師ほどCAに向いた職業はないんじゃないかと思うほど、それだけ看護師にはCAとしての適性があると私は考えています。
何より看護師は国家資格で相当の勉強が求められ、取得までに至った努力はは大いに評価に値します。
看護師として働くことがどれだけ大変か、詳しくない人でも容易に想像できますし、そんな中で働いてきた人なら、体力・忍耐力・精神力、どれをとっても優秀だと想像してしまいます。
何より泥臭い地味な仕事も厭わず行えそうなので、一般的にもエアラインの中で評価は本当に高いですよ。単純にCAとして使える。

実際看護師の資格を持った方は少なくないのですが、私が面接した看護師を持った方は全員面接をパスしています。
それは、看護師を持っているからという事実だけではなく、面接でコミュニケーションを取る中で一緒に働きたいと思える人だったからです、もちろん。
CAは憧れで目指す方がとても多いのですが、厳しい社会で揉まれた看護師は本当に役に立つし有能な方が多く、少なくとも、看護師を持っていて嫌がる人はまさかいませんから。

もちろん看護師である必要はない

看護師は取得するにはかなりの時間を要しますし、CAになりたいからといって一旦看護師を経験するなんてことも有り得ないですよね。
そういう場合、看護師は無理でも、看護系の資格を持っていればそれだけで十分だと思います。他には、介護士やヘルパーの経験などかな。
誰かに尽くす、誰かのために自分を犠牲にして働いた経験のある人は、CAとして活躍できる潜在能力があると言えます。
“素晴らしいサービスで乗客を笑顔にする” という発想は誰しも考えることで素晴らしいことですが、緊急事態のような普段あまり起こり得ない事態に頼りになれる存在になる、
そうやってCAを別の視点から捉えられる人は珍しいし貴重なので、面接で差別化出来る部分だと思います(私が面接官ならそう思います)

そんな感じで、CAという職業・仕事に対して、正解不正解を問わず他の視点から考えてみる、これは結構大事なことだと思います。

グランドスタッフという選択肢

既卒で入社してくるCAの中には、ほぼ毎回、グランドスタッフ出身が多く存在します。
エアラインは特殊な業界なので、専門用語や基本的なことを既に理解しているグランドスタッフって、話が通じるので楽なんですよね。

わかりやすいところで言うと、

羽田空港:HND
成田空港:NRT
ANA:NH
JAL:JL
キャセイパシフィック;CX
シンガポール航空:SQ
緊急事態:EMG
キャンセル:CNL
出発時刻:STD
出発予定時刻:ETD(Estimated Time of Departure)
到着時刻:STA
到着予定時刻:ETA(Estimated Time of Arrival)

挙げたらキリがないんですが、こんな感じでエアラインは基本的に全てを2レターや3レターで表します。
出発予定時刻は…というより、ETDは…と言った方が早いですからね。確かに慣れたらこっちの方が楽。
この辺り全く知らない人が我々の社内メールを見たら、もう呪文にしか見えないんじゃないかと思うくらい、それくらい多用してます(いつか見せます)
また、名古屋から国際線に乗務するためにHND-NGOを移動するCAをDH(デッドヘッド)といったり、B777をトリプルといったり、略し言葉を頻繁に使いますね。

初めてエアラインの仕事を経験する人にとって、こういった部分にとっつきにくさを感じる人は確かに多いのですが、とはいえ、こんなことは当然訓練で学ぶし、
選考の段階でこういった知識を既に有しているからといって、大きく差別化されるわけではありません。

ただ、既卒CA採用でグランドスタッフ出身者が毎回存在する、しかもそれなりの数が採用されていることを考えると、何かしらプラスの方向に働いていると考えるのが普通じゃないでしょうか?

グランドスタッフはイレギュラーに強い

CAとしてグランドスタッフを採用するもう一つのメリットはこれ。というか、こっちがメイン。

以下、実際にあった例

乗客全員搭乗が完了し、ドアが閉まった後、大雪で管制から出発待機を命じられ、最終的に欠航になったときのこと。
乗客を全便一気に降ろすと荷物受け取り所がパンクするので、順番に降機していくわけですが、当然1時間、2時間待つ人が出てきます。
早く降りて新幹線に乗りたい、会議に間に合わないとサラリーマン、宿泊予定のホテルをキャンセルせざるを得ないファミリー連れなど、色々な事情を抱えた乗客が多いことから、
当然機内はかなりピリピリしており、声を荒げる人は沢山いたそうです。

こんなとき、残念ながらCAは何も出来ないんですよ。
“降機した際に地上スタッフに聞いてください”、そう言うしかないんです。知らないから。
乗客にとっては何も情報が得られない、いつ降りられるのかもわからないから更に炎上。

で、降機したら降機したで地上スタッフに今後どうなるのか大勢聞きに行くわけだから、またしても順番待ち。もう乗客の怒りMAX。

そんなとき、一部の便のグランドスタッフ出身のCAが、今後どういった流れになるのか、雪による欠航になった場合のエアラインからの補償はどうなるか、必要な手続きは何か。
機内で待たされている段階から詳しく説明し、乗客降機後も異常にスムーズに乗客が掃けた便がありました。

他のCAはいたく感心していたそうですが、グランドスタッフにとって、こんな状況は日常茶飯事だし、もっと厳しい状況で働いているので、楽勝なんですよ。
定時に出発させなければならないタイムプレッシャーに加え、乗客から理不尽な要求やクレーム対応、大雪や台風など自分達ではどうしようもないことに対するクレーム対応など、色々と場数を踏んでいます。

CAとグランドスタッフの仕事の関連性、結びつきはとても強く、そういう知識・経験を持ったグランドスタッフがCAにいると、
一緒に乗務しているCAにとっては頼りになる存在なので、そういう点からも既卒CAにグランドスタッフが多い所以かもしれません。

それに、グランドスタッフは空港を端から端まで走り回ってますからね。体力があるんですよ笑

需要があれば、グランドスタッフに関するお話もしようと思います(ぴょんすが)
どういう仕事内容かもですが、給料はいくらぐらいかについて、気になりませんか?笑

まとめ
①新卒でCAになれなかったら、一旦グランドスタッフなどエアラインに関する仕事に就くのもあり
②グランドスタッフとCAの仕事の結びつきは強い

長くなってしまいますので、この続きはまた次回。
今回は語学や看護系などありふれた一般的な内容でしたが、個人的には次にお話する内容の方が大事だと思います。
面接官目線でこんなスキルあったらいいなって。

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客室乗務員の採用面接官も務める管理人が、一人でも多くの優秀な方に客室乗務員になってもらいたいと思い運営を始めました。直接採用面接や客室乗務員に限らず、エアラインに関することなど気になることをお問い合わせ頂ければ、管理人若しくは現役客室乗務員が回答します!趣味の旅行やマイル、クレジットカードや株式についても書いていきます。