どうも皆さん、おはこんばんにちは。もちおです。
CA採用で目立つスキルの続き、その②です。
人に教えられること
「名選手、名監督に非ず」
聞いたことないですか?
どんなに素晴らしい野球選手でも、素晴らしい監督になれるとは限らない。
自分がPlayすることと指導することは別物。人に教えることは想像以上に難しいことの例えです。
皆さんはCAになると、1年目は新人として教えられる立場ですが、2年目になると多くの後輩が入社してくるので、立派な先輩になります。
そしてCAはその数の多さから、割と早くから後輩育成を任せられるタイミングがやってくるので、早い人で2年目から後輩を指導する人が出てきます。
なぜ経験もない若年時にそんな役割を担わせるのでしょう?
②口に出しながら頭の中を整理することで定着する
③後輩に教えるとなると自分の知識に誤りがないか確認する→復習による知識定着
大体こんなところかと。
皆さんも経験ないですか?勉強したことって結構忘れやすくて、友人に教えてあげて初めて理解出来るというような。
話ながら自分の頭の中が整理出来ていくし、話していく内に誤りや矛盾に気づいたりすることもよくある話。
私の前職もそうでしたが、大体こういうことを目的として、若い時から後輩育成に携わらせる企業がとても多いのが実情です。
後輩指導は今後ずっと続くことになる
後輩育成という役割は、今後先任客室乗務員や管理職になっても必要になり、その機会はますます増えていきますが、「名選手、名監督に非ず」の言葉通り、誰しも教えることが得意なわけではありません。
会社という組織は入れ替わりの激しいものですが、経験のある人から経験のない人にノウハウや情報がしっかりと共有されることで仕事が継続していきます。
CAという仕事もこれからどんどん路線が増えていく中で、CAの数も不足していくでしょうし、これまで人に教える経験を積み、実際に結果を残してきた人材は、これから益々必要とされていきます。
育成という点でアピール出来るし、人に教えることに長けた人材はどこの企業でも求められています。
何のために教えるのか
チームで結果を残すため、世話焼きだから、親切心から。大抵そんなところ。
勿論それで良いし、それ以上のものは何もないんですが、それじゃあ他の人と何ら変わりないので、もう少し踏み込んで考えてみませんか?
私だったら、人に教える・人を助けるということは、最終的に巡り巡って自分のためになるから、って思っています。でもそこにはちゃんと順序があって、何も最初から自分のためだけにするわけではありませんよ。
チームの一員として貢献し最高のパフォーマンスを発揮することで会社のブランド価値向上がまず第一。その目標に向かって頑張っていれば、結果最終的に自分の為にもなるという考え方です。手段としての手助けをしておくと、自分が困ったときに周囲に助けてもらえたり。
自分のためかよ、って思われるので、普通そんなことまで言わないと思いますが、でもそれは少し感情的な評価だと勝手に思ったり。
人によりますが、私が面接官だったら、一見自分の都合の悪いことでも本音で話すし、しかも言っていることも一理ある。
この人はしっかり先々のことまで考えて行動出来る人、私だったらそう評価しますね。
正直、NPOでもない限り慈善活動的な考えする人なんてそういませんよ。
結局みんな最後は損得勘定だし、仮に自分のためであっても、ちゃんと全体最適に貢献しているのであれば、何も後ろめたいことはないと思うんですよね。
真理を突くってわけじゃないけど、そういう理想論抜きに正論を突いてくる人って中々いないので、個人的には好きな考え方。
奇をてらう必要はありませんが、こういう人とちょっと変わった本音を言うのも一つだと思いますし、何より私もずっとこの考え方で転職に成功しました。
勿論「「ぴょんす」も同じ考え方でCAに転職しています(ちゃんと教えたので)
就職説明会で人事部がよく言っているじゃないですか。
「面接では皆さんのありのままの姿を見せて欲しい」と。それが所謂これですよ。
何も準備せずに思いつくままその時の感性で受け答えして欲しいわけではなく、どういう価値観に基づいて行動しているか、そこを隠さず見せて欲しいということ。
企業が求める人材に合致しているかも勿論大事ですが、あまりそこにこだわりすぎず、しっかり考える習慣を身に付けて、自分はこういう考え方をする、ということをもっと素直に表現して良いと思います。
“企業が求める人材” に受験者が寄せて来ることは面接官もわかっているので、
時としてそこを無視してまで自身のしっかりした考え方を出してくると、総合職の面接官としては高評価したくなっちゃいますね。自信のある人って思うし。
ロジカルシンキング
とっても重要にもかかわらず、よく忘れられがち、かつ軽視されがち。
正直論理的思考力なんて一般企業だったら至極当たり前なことなんですけどね…
一度CAの既卒面接を受けたことがある方はわかるかもしれませんが、面接官って、どんな人達でしたか?
どこのエアラインも、基本的には総合職とCAが混ざり合って担当しますが、構成は大体↓こんな感じ。
2次面接:総合職課長+客室乗員部管理職
3次面接:人事部管理職+客室乗員部長
全ての面接は総合職とCAで構成されています。
CAの採用面接なのになぜCAだけで面接しないのか。
面接官の特性を捉える
長くなるので詳しくはまたの機会にしますが、面接官は受験生を主に二つの視点から見ています。
②しっかり自分の頭で考えて、正しい行動が取れるか → 人として、社会人としての適性があるか
総合職とCAとありますが、わかりやすく言うと、男性と女性という分け方。
もっと具体的に言うと、右脳(女性)と左脳(男性)で見ているってところでしょうか。
「直感」や「感性」を司り、別名「女性脳」
女性脳の特徴として、共感が大事。感覚的、プロセス重視。頷きながら聞く。シェアしたがる等。左脳(男性脳)
「競争」が好き、一つに集中。論理的。結果重視。黙って聞く。独占したがる。
右脳と左脳の特徴は、こんな感じで理解されています。
女性は感情で動き、男性は論理を重視する傾向にある。
一般的にはこういう括りになっていて、概ねその傾向に間違いはありません。
総合職である男性は左脳を使ってロジカルであるか否か、CAである女性は右脳を使って他人に共感して寄り添うことが出来るか、これらを主に評価しています。
よって、受験者は感受性豊かでありロジカルでもある必要があります。
出来る人の割合は全体の1割以下
言葉が悪くなり申し訳ないのですが、出来ている人は1割にも満たないところ。
皆さんの為を想って正直にお話すると、受験者の多くはここを理解していない方があまりにも多く、「この人は一体何を言っているんだろう」と総合職は大体常に思っています。
だからバンバン落とします。
評価の上では、総合職の評価だけでは面接通過とならないし、逆にCAの評価だけでもパスとなりません。あくまで両者の評価が同じ方向に揃ってパスとなります。
どれだけCAの面接官が高評価しても、総合職がNGとしたらNG。
敵を知り、己を知る
別に面接官が敵というわけではありませんが、みんな企業の求める人材とか、どうアピールしようかという部分については一生懸命考えるのですが、
自分が話す相手、アピールする相手のことを知ろうとする人は、なぜかほとんどいません。
本当は、面接部屋に入った瞬間に面接官の雰囲気を察知し、面接官に応じて瞬時に戦略を変えられるくらいがベストですが、そこまでは必要ないとしても、基本的な面接官の考え方、傾向については、少なくとも知っておくべき。
己を知ることなんて出来て当たり前、差が付くところはどれだけ相手を知っているかだとも思うんですよね。
そこを理解しないと、いつまで経っても皆が皆、一様なアピールになってしまうし、何度受験しても落ちてしまうんです。
ロジカルであることを難しく考えすぎない
ロジカルシンキングというと難しく聞こえるかもしれませんが、
要はなぜそういう行動を取ったのか、なぜそういう発言をしたのか、自分の言動の根拠に意識を働かせ、徹底的に言動の根源について考え抜くことです。
ロジカルな世界では、”なんとなく” は絶対に許されません。
なんとなく= 感情的な言動と捉えられ、感情で動いてしまう人は会社としては絶対に避けたい人材。特にサービス業は。
中々CAに合格しない人は、どうもその要素が強い傾向にあって、一度根本から考え直し、全ての自分の行動に対して、なぜそうなのか、という視点で考えてみてください。
ロジカルな考え方は急にやれと言ってもできるものではないし、時間がかかるものなので、日頃から意識することが大切です。
常に「なぜ」を考えること。面接準備のほとんどはここだと言ってもいいぐらいですよ。
日頃から常に”なぜ”を追求すること
リーダーシップ
これもどこの企業、どの職業でも求められるスキルなので、CAにおいても例外ではありません。
リーダーシップって、いま話題のカルロス・ゴーンのように、強いリーダーシップで周囲をガンガン引っ張っていくイメージが強いかもしれませんが、リーダーシップは必ずしもそれだけではありません。
協調型のリーダーシップ、いつもは控えめに見守っているのにここぞという場面で役割を果たすリスクヘッジ型のリーダーシップなど、リーダーシップには様々な形があります。
勿論、求められるリーダーシップは企業それぞれであって、それは企業の求める人材を見れば答えは載っています。
リーダーシップで気を付けるべきは、自分という存在が一貫したものであるかということ。
受験者の方はあまり気にしないかもしれませんが、面接官は面接中に起きる “矛盾” に対して割と敏感になっています。
あれ、さっきと言っていることが違う、とか、さっきはこう言っていたけど今は違うことを言っているなとか。
例えば、グループディスカッションでは周囲協調型なのに、面接で話すエピソードはガンガン引っ張っていくタイプといった具合。
そういう姿を見ると、その人の真の姿がわからないし、偽りの姿を見せられているように思えてきて、積極的に次の面接に進めようという気持ちになりません。
合っていても間違っていても、とにかく一貫性を持たせること、話はそこから始まります。
話す内容に矛盾があると、評価のテーブルに乗りません。つまり、比較対象外。
リーダーシップについては、言わなくてもどんどん聞かれると思いますので、キャリアの棚卸の段階から準備するようにしてください。
リーダーシップを発揮した経験が多ければ多いほど好ましいですし、リーダーシップを取ることに慣れた方であれば、いざ選考の場で空回りすることもないでしょうから。
感情をマネジメントするスキル
論理的思考力に繋がる部分。
女性脳という話をしましたね。女性が「感情」に重きを置いてしまうのは仕方のないことですが、時には踏みとどまることも大切。
一方で、乗客に寄り添ったサービスを行うCAは、まさに女性こそ適任であるとも言えます(男性CAが乗客の理不尽な要求に説教・論破するなんていう話もあったり…)
ただ、いつでも寄り添っていれば良いというわけではなく、ちゃんと時と場合を考え、
ダメなものはダメ、という対応が出来ないと、会社のブランド棄損だけでなく、不安全事象に繋がりかねないことだってありますからね。
それに、CAは色々な意味でストレスフルな職業ですから、そんなときストレスをストレスと感じないこと、終わったことはもう忘れるぐらいの気持ちでいること、
そういう気持ちのコントロールが出来ることは、CAに限らず社会人として必要なスキルと言えます。
辛いとき、悲しいときであっても、しっかり感情をコントロールし、常に冷静な視点で考えられる。
保安要員としてのCAには、そんなスキルも求められます。
まとめ
今回は二回にわたって、持っていたら役に立つ・有利になれるスキルについて、主観ですがお話しました。
どれも天性的な要素ではなく、誰でも努力すれば持つことが出来るスキルです。
語学はそう簡単に身に付くものではないし、看護師なんてすぐに取れるようなものでもない。
だけど、語学にしても看護系資格にしてもロジカル思考にしても、今すぐ何かしら取り組むことは出来ますよね。
幸いにも、CAへの転職面接では、金融のようにこれまでのキャリア、結果を重視されるわけではなく、どういう人柄か、どんな考え方をする人か、どういう取り組み・努力を行っているか、という定性的要素が重視されます。
言い方を変えれば、仮に結果が出ていなくても、結果を出そうと努力する人を敢えて落とすことはしない、という意味になります。
大切なことは、闇雲に努力しても意味がないということ。
努力は必ず報われるという言葉は、正しい努力をした人だけに当てはまる言葉です。
CAとして何が求められるか、そこをしっかり理解し、正しい努力をしてCAへの最短経路を進みましょう。
その手助けになれば嬉しい限りです。