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JAL客室乗務職 2019既卒採用のエントリーシートを検証!

CA

どうもみなさん、おはこんばんにちは。

先月中旬から募集が始まりました、JAL客室乗務職既卒採用のエントリーシートについて内容を検証していきます。
早速設問を見ていきましょう!

設問は全部で4問。詳しく記入するのは2問だけ!

趣味や特技、海外居住・留学経験に関する設問は割愛しますが、それらを除くと2問だけ。
1問ずつ見ていきます。

あなたが過去に最も力を注いて取り組んだことは何ですか(400文字以内)

ドが付く定番質問ですね。まずはこの質問の意図ですが、端的に言うと、この質問で知りたいのは一生懸命取り組んだことのプロセス、つまり、取り組んだ結果ではなくどのように取り組んだか。
例えば、最も力を注いで取り組んだことをアルバイトとした場合、アルバイトに取り組む上で何を心掛けながら取り組んだか(信条、座右の銘は何か等)、どの様な困難があったか、どうやって困難を乗り越えたか、そこから得た経験は何か、得た経験を客室乗務員としてどう活かせるか、ということになります。それを確認した上で、客室乗務員として経験する様々な困難の際、この受験生は適切に行動し、単なるトラブル対応のみならずピンチをチャンスに変え、JALのブランド価値を高められるか、そういった視点で面接官は見ています。

だから、ここで最もやってはいけないこと、質問の意図にそぐわない回答としては、結果を重視した回答。全国1位になった、店舗で売り上げNO.1になった、表彰された…そんなことどうでも良くて、大切なのは、なぜ1位になれたのかその工夫点・プロセス、その過程でどんな苦労があってどう乗り越えたか。
ここをしっかり押さえないと正しいアピールになりませんので、結果ではなくプロセスが大事、そう認識しておいてください。

大事なのは、結果ではなくプロセス。順序立てて考えよう

また、内容を書き始める前に準備しなければならないこととして、棚卸しがありますが、この棚卸しをちゃんと行わないと内容が脆弱になりますので、どんな質問が飛んできても良いように、しっかり考え、理論武装しておきましょう。そんな仰々しいものは必要ありませんが、せめて大学入学以降で取り組んだことを全部洗い出しリスト化し、それぞれ得られた経験、取り組む上での困難、それをどう乗り越えたか、客室乗務員にどう活かせるか、上記で書いたこれらのポイントは必ず押さえておくことが必要です。

ここからはテクニックですが、別記事でもお話ししたように、全てをエントリーシートに記載する必要はありません。エントリーシートはあくまでも面接の呼び水なので、客室乗務員にどう活かすかの部分を敢えて書かなかったり、遭遇した困難について敢えて言及せず、面接官の興味を惹くのも手です。ただ、これは少しリスクがあるので、余程書き方が上手な人でもない限り、オススメしません。
もしエントリーシートで落ちてしまったとき、本来書くべきことを書いていなかったら、きっと後悔しますよね?敢えて書かず面接で初めて話すことが出来れば非常に有効的ですが、ここは慎重な判断が必要になります。

JALが重んじる要素は、【感謝】【謙虚】【自己犠牲】

当たり前なことですが、JALは特にこれらの要素を重視します。その理由は経営破綻があり、経営破綻に至った原因として【傲慢】【利己主義】これらがあったことから、
二度と国民や社員に迷惑を掛けないためにも、この3つの要素に会社全体として取り組んでいく必要があるから、というのがあるようです。
ということもあり、最も力を入れて取り組んだことをただ単に書くのではなく、【感謝】【謙虚】【自己犠牲】これら3要素を必ず盛り込むようにしましょう。
JALで特に重要視されますが、これらは他エアラインも当然必要な内容なので、今考えておいて損はありません。

奇を狙う必要はない。ただし、表現の仕方には気を付ける!

一般論ですが、既卒採用の場合、この設問で書く内容、書くべき内容は当然ながら前職の経験ですが、客室乗務員の既卒選考では通常と異なり、新卒同等となります。
つまり、前職で力を入れて取り組んだことではなく、学生時代に頑張ったこと、例えばサークルやアルバイトの話が中心となります。
これは客室乗務職の既卒採用志望者の平均年齢が非常に若いということがあり、前職の経験をアピール出来るほどの経験がないため、学生時代の経験しか書けない・話せないというのが実情かと思います。

ということは、もしここで前職の経験を基に内容を書いていたら?

私だったらその時点で合格にしてしまうかもしれません(笑)半分冗談、半分本気という具合ですが、それだけ学生時代の話をする人が多くいて、それに対して面接官は飽き飽きしているというのが実情です。
また、書き方に気を付けるとは、表現の仕方を工夫するということ。力を入れたことは、アルバイトです!とか、サークルです!という大枠で書くのではなく、面接官が具体的な場面をイメージできるように伝えましょう。例えば体育会系サークルだと【いかにして強豪校から1点でも多く点を取るか】とか【シュート練習100万回】とかですね(笑)
大事なのは、具体的に面接官がイメージ出来る場面を焦点を絞って伝えること、そこにみなさんのこだわりが見えれば、面接官は「この人は本当に頑張ったんだな」と納得してくれます。

ポイント
①人生の棚卸しを行いリスト化、得た経験、困難、どう乗り越えたか、客室乗務員にどう活かせるか、それぞれポイントを抑える
②「感謝・謙虚・自己犠牲」を常に考慮した内容にする
③書く内容は奇を狙わず真面目で良い。ただし、ざっくり大枠で抽象的に書かず、読み手がイメージ出来るような具体的な場面をフォーカスする

あなたが日本航空の客室乗務職として、挑戦し実現したいことは何ですか(400文字以内)

この質問の意図は、受験者が客室乗務員という仕事を正しく理解しているか、単なる華のある仕事と勘違いし、ただの憧れではないかを見るための設問です。
前も言いましたが、客室乗務員は決して業務に幅のあるものではないので、正直な話、挑戦と言われても難しいものがあります。
出題側もそれはわかっていて、わかっているけど何を書いてくるか、試す要素もあります。ここでもし、奇を狙い的外れな内容を書いてしまうと、客室乗務員の仕事を理解していないということになりますので気を付けてください。

会社と同じベクトルを向いていること、あくまで会社の一員になる意識を忘れない

そうですね、私なら「乗務員同士のみならず、会社全体でチームワークを発揮し、世界で一番愛される航空会社になる」ですかね。
JALは世界で一番愛される航空会社になる、というのを会社全体の目標にしているようなので、会社と同じベクトルを向くという意味では良いのではないでしょうか。
しかもそれは個人プレーでは達成出来ず、乗務員に限らず、コックピットや整備、間接の方々まで、会社全体がチームワークを発揮することで初めて達成される、的な感じだとより良い。
そういう目標がある中で、これまで皆さんが力を入れて取り組んだんことを活かしどうやって実現させるか、設問①と②を繋げて考えておきましょう。
これらは決して無関係で独立した設問ではなく、皆さんが論理的に破綻しておらず一貫した想いを抱いているか、頭の良さと共にその志望度を試されています。
もしここで論理が破綻してしまっていると、志望度が疑われる(本気度が疑われる)ので注意が必要です。勿論、そうなったときに気持ちの強さで乗り切ることも可能ですが。

エントリーシートは一貫性が重要。点と点を結んで線にするべし

エントリーシートは大体全ての質問が関連したものになっているので、場合によっては書く内容が重複することがあります。それを上手く整理し、内容が重複しないように気を付けましょう。
今回はそこまで内容が重複することはないと思いますが、かといって全く別というわけではありません。書くネタは異なるものでも良いですが、最終的には設問①と②はしっかり繋げておきましょう。
例えば文末の締めくくりに、設問①で得た経験・能力を活かしこういう点で実現に向けて努める、という感じですかね。このエントリーシートで最もアピールしたいことを一つの軸にして、最も力を入れて取り組んだこと、挑戦し実現したいことで書くエピソードで飾ることによって花を咲かせるイメージ(肉付けする的な)。そこまで理解した上で書けばもう100点!出題者の意図を完璧に理解しているということで高評価に繋がりやすいですね。客室乗務員は相手(お客さま)の気持ちを理解する必要がありますからね、こういうところでも客室乗務員としての適性を見られていますよ。

面接官は人。人である限り感情がある。

面接で何を話すかということも大事ですが、もう一つ大切な要素があります。それは、面接官は人であるということ。
何度も言っていますが、面接官も同じことを繰り返していては飽きがきますので、そんなときに異なる視点から話をしてくれる人がいれば、つい興味を持って聞いてしまいます。たとえそれが平均点であっても、周囲と異なる存在なだけに感覚としては評価に+αされるような感じです。奇抜なことを書きましょうというわけではありません。興味を惹く表現を心掛けましょうということです。
例えばケーキ屋さんだって、どうすればケーキが美味しく見えるか考えてディスプレイしますよね?それと同じ、どうすれば良い話だと思ってもらえるか、関心を持ってもらえるか、その話の組み立て方、表現の仕方を工夫しましょうということなので、しっかり念頭に置いておいてください。

エントリーシートの書き方は非常に重要な点なので、また追々書いていきます。

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客室乗務員を目指す

客室乗務員の採用面接官も務める管理人が、一人でも多くの優秀な方に客室乗務員になってもらいたいと思い運営を始めました。直接採用面接や客室乗務員に限らず、エアラインに関することなど気になることをお問い合わせ頂ければ、管理人若しくは現役客室乗務員が回答します!趣味の旅行やマイル、クレジットカードや株式についても書いていきます。